2022.05.14 Saturday
生まれ育った家は家族にとって「扇のかなめ」。懐かしい思い出を抱いて親しく家族が集まってきたハブのようなものなので、古くなっても改修し続けなんとか残しておきたい。しかし、集まる家族が高齢化してくると、部屋に入る敷居の小さな段差でさえ転倒の原因になり、車いすも通れないので、バリアフリー化に着手した。
どんどん片付けして行くと、押入れの中で、大正時代の古い新聞が土壁に貼られているのを見つけた。この家が建てられた百年ほど前の新聞だった。「霞ヶ浦の海軍飛行隊では、先月下旬摂政宮の行啓を仰いで、空中戦の妙技を御覧に入れました。その節行った飛行機から魚雷発射の光景です。」と書かれているが、そこに写っていた飛行機は見たこともないような複葉機だった。時代は大きく変わっている。
しばらく見入っていたが、横書き文字は今と違い右から左に書かれているので読み難い。田舎暮らしをしていると、思いがけない発見がたくさんある。