2021.12.21 Tuesday
オリーブの剪定を先延ばしにしていたら、庭木剪定業者が来て後れをとってしまった。
しばらくチョンチョンとやると、一休みして遠くから庭全体を見渡し「木を見て森を見ず」の弊に陥らぬようきれいに仕上げるのが今の一般的なやり方だ。
昔、一旦始めると休みもせず次々に切って行き、仕上がりはあまりきれいでないけれども手早くて人気のある職人さんがいた。切り始めた時、すでに切り終わった状態を頭に描いているらしく、春になり木が伸びた時の状態まで想定してどんどん切って行く。だから、初めて仕事を依頼した人からは、たまに「これは切り過ぎじゃないの?」と聞かれるそうだけれども、次の年も必ず頼まれるらしい。
今をきれいに仕上げるのも優れた腕の職人だが、今は多少いびつに見えながらも木をよく知り成長度を見定めつつ、庭が一番輝く春に合わせて素早く剪定する後者の職人はもっとすごい。将来をきちんとイメージし、そこから遡って今どうしておくかを判断し対処する剪定は、バックキャスティングの経営視点と同じだ。
オリーブの剪定も、先を見越したバックキャスティングの視点で手早く済ませたい。