2021.12.08 Wednesday

長老自らの刈取り
充茂90

我が家の稲刈りと籾摺りを手伝ってもらった近所の91歳になる長老からは、農作業だけでなくいろんなことを教わってきた。
長老の米作りは、化学肥料を使わず米糠や油粕などから作った”ぼかし”という自然肥料で栽培されてきた。収穫期になると、他とは明らかに違う黄金色をした田圃が広がりとても見事だが、教えてくれても到底真似ができない。自然肥料栽培は収穫量が少ないのに丁寧な管理が必要だし、自家製の肥料作りも難しくて時間がかかり常人ではできない。いつもは控えめで穏やかだけれども、沢山の知識を持っているし、厳しい条件下になっても耐え工夫し抜群の実行力があるからできている。
農業実力者になっても「おごらず」謙虚で、沢山の農作業があっても「気負わず」マイペース、厳しい条件下になっても「ひるまず」新しい工夫をするという生き方は常に見本だった。元気でいてもらいたい。

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